あとどれだけ楽しくすごせるか

迷える第2次ベビーブーム世代の仲間たちと

起訴

2017年(平成29)7月20日(木)

 

いよいよ検事調べ

検事がこれまで作ってきた調書を確認、肉付けをしていくように、読み上げながら質問をしてくる。

しかし、前回より口調がキツイ感じがした

自分の取った行動を思い出せないこと
呼気の検査で0.9という数字が出たこと
(*酒気帯び運転の基準値となる呼気中アルコール濃度は0.15mg/L)
この2点を強く主張してくる

 

なんだこの感じは・・・

 

イヤな予感というより、今から何が起こるのか少し怖い感じがした

しかし途中、「忘れてしまったのは眠ってしまったからかもしれませんね」などと、少し擁護してくれているのか?
っと思うような場面もあり、なんだ どうなる・・・
調書を一通り読み終えて

 

「起訴します」

 

最後はその一言だった
酒気帯びとかではありません「酒飲み運転です」っと付け加えられた。

 

順ちゃん(弁護人)も留置所の警察官も、略式起訴ってところじゃないかと言っていた
しかしこの時、起訴と略式起訴の違いは分かっていなかった。

良くわかっていなかったが「起訴します」の後は
自然と天を仰いだ・・・空は見えないのだが(恥

(*通常の起訴では、被疑者が拘束されたまま行なわれますが、略式起訴されると、被疑者の身柄は釈放される)

 

このことを早く順ちゃんに伝えたいのだが、この日は姿を現さなかった。

そして消灯時間

また長い夜の始まり

 

そして

 

いつまで・・・


早く明日になぁれ

前科者の写真撮影

2017年(平成29)7月20日(木)

 

昨夜、消灯前ぐらいに順ちゃん(弁護人)が来てくれた。

ひょっとすると、明日 保釈になる可能性があると告げられた。

 

翌朝、警察官が今日、検事調べになると言っていた

保釈の判断が出るのだろうか・・

 

9:00ぐらいに部屋(檻)出された

 

検察に向かうと思ったら

警察署内のスタジオ?写真を撮るスペースがあるのだが、そこに連れて行かれた。

 

良くテレビで見かけるような、顔の下にナンバープレートのようなものがある顔写真!アレである。

正面はもちろん、両サイド・全身・アップ・・・それから

両手すべての指紋をとり、身長・体重・足の大きさ

全てを資料として残され、部屋にもどされた

 

この時、検事調べは午後からと告げられる

 

話しがそれるが

 

先日刑事さんから、事件当時の着歴を捜査資料として見せてほしいと言われた。

もちろんOKなのだが、家族か弁護士の立会が必要だとのこと

先日の奥様のキレっぷりを目の当たりにしているので、弁護士に頼むといったら、警察の方が顔を曇らせた・・・

強引な、行き過ぎた捜査だと言われる場合があるのだとか

なんだか不思議な感じがした、本人がOKを出しているのに、何がいけないのだろうか・・・

妻の面会と果たせなかった約束

2017年(平成29)7月19日(水)

 

今日も朝から何もない

 

予定では妻が面会に来てくれることになっている

そして、今日は長女の中学での三者面談

私が行く約束だった・・・大ばか者である

代わりに妻が行くしかないのだが面会まで来れるのだろうか。

今日か明日に検事調べになるのではとも言われている。

行き違いだけは避けたい。

順ちゃんは今日も来てくれるだろうか・・・

そんなことを考えて時間が過ぎた

 

15時ごろ、妻が来た

 

当然のことなのだが、相当に怒っている

怒っているというより、完全にイカっている

監視役の警官の存在などには目もくれず

面会室に入って来るなり罵声を浴び続けた

オレはひたすら謝ることしかできず

ほぼ話にならなかった

着替えの差し入れを残して帰って行った

 

当然だけどヘコんだ キツイ

 

自分でまいた種だ

子どもたちの方がキツイ

 

ごめんなさい。本当にごめんなさい。

 

何が出来る・・・働く

自分がではなく、家族みんなが気持ち良く居られるように

働くしかない、家でも外でも

 

「今日のこの気持ちは忘れてはならない」

ともちゃん

2017年(平成29)7月18日(火)

 

今日は朝から取り調べをしてくれた。
9:30頃取り調べ室に行くと、ほぼ同時ぐらいに
店にパートで来てもらっていた ともちゃんが来てくれた

焦った

今日は、妻が面会に来る予定の日だった

*基本1日に面会できるのは1人という決まりがある。
 ただし弁護人は1人にカウントされず、さらに弁護人だけは1日に何回も会える。

その後わかったのだが、順ちゃん(弁護人)が連絡をしたところ
妻の都合が悪くなったので、ともちゃんに会えるようにしてくれていた
外で段取りをしてくれていたのだ、本当にありがたい。同時に本当に何もできない自分が恨めしい

 

ともちゃんに会うことが出来た。
こんな状態のオレのために 本当にありがたい。
順ちゃんに言付けをお願いしていた
予約キャンセルのこと
他のパートさん・バイトくんたちのこと
店のこれからのこと
いろいろと話すことが出来た、本当に助かる。

 

1人になって考えると(2人部屋だが)
何にもできないオレのために、何人もの人が時間を割いてくれている。
ありがたい。本当にそう思う。

15分ともちゃんとのありがたい時間の後、取り調べに戻る。

これまでの話しを、まとめて来た事を改めて確認、修正を加え、最終的な調書としてまとめる。
この時の警察官の話では、検察の方から催促を受けているため、今日中に提出するので、明日か明後日、検事調べになるのではないかと言う話だった

 

今日は、小さいことだが一つバカなミスをした。

夕食の後の洗面の時、自分のコップに水を入れた状態のまま置きっぱなしにして部屋に戻ってしまった。
看守の仕事を増やしてしまった。ココでの生活に慣れてはいけないのだが・・・
私生活でもこんな、やりっぱなしで誰かに迷惑をかけていることがあるんだろうなぁ っと
それは、ココだからそんな風に気付けるのかなぁ
どーあれ、反省します。

早く明日になぁ~れ

海の日

2017年(平成29)7月17日(月)

 

今日はさすがに、誰も何もない。
っとベテランの警官が言っていた。

確かに何も無さそうで、どことなく留置所全体も静かな休日っといった感じだ

18:30夕食を食い終わり また何もない時間。

今日は本当に静かだった。
明日は奥さんが来てくれることになっている。

何て言おう・・・

謝るしかないのだけれど
迷惑しかかけてないね、ごめんなさい。本当にごめんなさい。

でも、やっぱり子どもたちに会いたい。

明日は取り調べをしてもらえるだろうか・・・

してもらいたい。そして検事が納得いく内容になって、保釈をもらいたい。

時間はかかってしまうんだろうなぁ

ココの留置所だけでも18人もいるし

今日も本当に長い夜の始まりである


早く明日にならないかなぁ・・・

差し入れ

2017年(平成29)7月16日(日)

 

日曜日なのに午後から取り調べもしてくれた。

 

この頃から、取り調べや、捜査などに出かけて、留置所へ帰り 自分の部屋(檻)に戻ると

 

なんだか 「帰ってきた」みたいな気持ちになっていた

 

人とは恐ろしいものである(汗

 

そして、弁護士の順ちゃんから、お願いしておいた このノートを差し入れてもらった、そして今コレを夢中で書いている。

 

そうなんです。正確にはこの日から書き始めました。

これまでの出来事は、頭の中の回想を一気に書き収めました。

なので、前後して何かが思い出されるかもしれません。

 

すこし逸れました

 

そして、家から着替えを預かって、後でもう一度来てくれることになった。

 

ちなみに、パンツ・Tシャツはブタ箱に来てから5日間、ずっと同じものである。

せめてシャワーを浴びて洗濯済みの下着に着替えることが出来たら最高なのだが

ココはブタ箱で 私は犯罪者。着替えが届いただけでも幸せなのです

 

再び突きつけられる現実

2017年(平成29)7月16日(日)

 

今日は日曜日
警察官も公務員なので何もないと思っていたら、朝食の後呼ばれた

今日は、ひきあたり調査?捜査?なるものを行うと言われ連れ出された・・・

最初の店・二軒目・三軒目・4軒目・駐車場・自宅の前・逮捕現場。
事件をまとめて、しっかりと資料として残すために しなければならない事なのだと思う。

手錠をされて、腰にはロープ、両脇に警官。
ワンボックス警察車両の最後部に乗せられる。前には4名の警官 計6人の警官に連れられて

ほんの数日前までは、自分の気分次第で自由に行き来していた場所を回り、写真を撮る。
極めつけは「自宅の前」誰も外に出てこなかったから良かったものの、万が一子どもが出て来て、ロープでつながれ警官に囲まれている姿を見られたら、どんな気持ちを残してしまうだろうと、たまらない気持になった。

辛かった・・・そう確かに辛い
でも少し違う
悔しい、虚しいともちょっと違う

 

「みっともない」これがしっくりきた

 

そうです、私は今、ちょーみっともない姿になっている。
理由とか言い訳はどうあれ、世間が知る事実としては
2千円かそこらの代行代をケチり、酔っ払い運転をして路肩で寝てて、捕まってブタ箱に入れられた「私」が警官に連れられて現場で写真を撮られている。

手錠をかけられ、腰をロープでつながれ・・・

 

情けない

 

それはそれは情けなく、とても恥ずかしい姿

これまで少しでも私を信じ、かってくれていた人全員を裏切る 最低なとてもミットモナイ姿

ブタ箱生活に慣れて来て、調子に乗りかけていた時に

再び突きつけられた現実でした。