あとどれだけ楽しくすごせるか

迷える第2次ベビーブーム世代の仲間たちと

運動での一幕と新たな同居人

運動の時のコミュニケーションは本当に面白い


A 福岡が良かったなぁ~

B オレ山梨がいいなぁ~ でも北海道でもいいけど

A 長野はイヤだなぁ~


私はそれを聞いていて、中洲の屋台いいですよねぇ~
っと言おうとしたら・・・


A でもやっぱ近くが良いな、遠くだと出所でもらう金がすぐ無くなっちまう=3


刑務所の話しだった(汗


薬で捕まっている若い子と、傷害で捕まっている40代の人の会話でした


またある日は、本当は何歳かわからないが、10代?っと思うくらい若い子で、彼女に近づいた男をボコって障害で逮捕、兵庫出身らしい、ちなみに彼は示談が成立したと私が出る2日前に釈放された。
また別の40代ぐらいの男は、詳しくはわからないが業務上横領ってので、4千万ぐらい使い込んだっと言っていた。この人はタバコが吸いてぇ~っと、コレが一番キツイっと言っていた。

そして、二人目の同居人で、とても幼い顔立ちだか、私より1歳年上のN中さん。

窃盗でここに居るっと言っていたが、何を盗んだのかは言わない。
私の間では、下着 だと思った。
しかも初犯では無いそう・・・
しかし、とても温厚でひたしみ易い人柄
1か月近くココに居るっと言っていたが、余罪の捜査に時間がかかっているのではないか?そんな風に思った。
そして何より、ずっと日記をつけていると言って、ノートが3冊目だと言う。
そこには、ココの留置所の平面図も書かれていて、写させてもらった、それが貼り付けた写真です。N中さんのはもっと丁寧に細かく綺麗だった。

 

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留置所平面図

そのN中さんの知り合いっと言う60代のおっさんが新入りとして入って来たのだが、布団をしまう所で少し顔を合わせた時「今回はやりすぎちゃったよ(汗」っと言う会話をしていたので「あの人何したんですか?」っと聞くと「傷害だって」とのこと・・・

60代で背格好も小柄なのだが・・・人は見かけによらない っと言うより60になっても人を殴るのか そんな風に思った。


他にもいるのだが、同部屋にでもならないとそうそう話せずに、挨拶をするような場面も無いし、そんな所でも無い。

ご紹介

はじめに同部屋になった、全身刺青のジミー大西顔の人。

とにかく寝る。

あれだけやる事が無いので寝れたら最高なのだが、昼も夜もそうそう眠れるものじゃない。しかし、昼も夜もイビキをかいて寝る。

すげーなぁ・・・っと思っていたのだが、同部屋になって謎が解けた。

どうも薬系でココに入れられているようで、現在は精神安定剤的な薬を飲んでいるらしい。その副作用なのか薬を飲むと寝る。恐らく薬のせいだろう、そうでなければあんなに眠れるもんじゃない。

そして、弁当にも不満を漏らしていた「ここは何でも揚げちゃうから」っと揚げ物が多いことを教えてくれた。
結構な常連のようで、他にも色々と教えてくれる。
同時期に入っていた年配のやくざ風な人がいたのだが、初犯だが実刑確実だそう、しかしあのままでは必ずイジメにあうと言う。
寝ころびながら、ひじ打ちをされたり、昼も作業中に嫌がらせ受けるという。彼曰く、オレはここでも堂々と生きているぞ感が出過ぎらしい。

そのおっちゃんなのだが、朝と夜の洗面の時間、最後に必ず、タオルをパンツの中に突っ込み、股間をわっさわっさと豪快に拭いて見せるパフォーマンスをする。きっとそんなところもあるのだろう・・・


次は、運動で一緒になった、オレオレ詐欺の受け子で捕まったという、千葉から来たと言ういかにも普通そうな20代の子。

私の、思い出せないで捜査資料が整わず拘留される。そんな展開だったと書きましたが。この子に至っては、雇ってくれた人がそもそもわからない。言われてそこに行ったら詐欺で捕まった。

運動に居合わせた、自称、証拠が整わずに2か月ここに居て、いろいろ詳しくなったと言う傷害の罪でここに居る20代後半の子が、このパターンが一番長引きますよ!っと言っていた。

 

ちなみにこのオレオレ詐欺の子が次に、私と同部屋だった、全身刺青の人と同部屋になることが決まり、「怖いです怖いです」っと私に泣きそうな顔で訴えてきたのが面白かったW


今日はこのお二人

しがらみ

2017年(平成29)7月23日(日)

 

たしか、今日は誰かの誕生日だった気がする・・・


現役JCはサマコンのようだ、順ちゃんが言っていた。


今日は日曜日、朝から本当に何もない

普通の生活をしている人は、何かとあるのだろうが、この中は本当に何もない。

看守も朝から、コックリコックリしている。

今日が最後の一日になるのだろうか・・・


不思議な感覚もある。

ココに入る前は、利益になることはもちろんだが、時に不利益になるようなことも、「やらなければならない」っと言った感覚で、休むことは許されないと続けた。

しかし、今これほど長い時間ほっぽらかしなのに、当然利益にもなっていないが、店をたたむと決めた今、不利益や焦りみたいなものもほとんど感じない。

ただ、釈放されたいのは変わらないのだが、外に出ることがなんとなく 少し怖いような感覚がする。


同時に思う、これまでのお付き合いっと言う名の「しがらみ」実はそんなに重要ではないのでは無いだろうか・・・

事実、家族以外は、それほど困っている人も居なそうで

そんな時間を過ごしてきたのかと思うと若干寂しい気もするが、そう考えると、しがらみはもう無い。

変な思い込みからの使命感みたいなのから解放されるとなると、その時間はすべて自由だ。

自分は、何から、自由になれる?

とても静かな留置所で少し興奮した


今日はいつにも増して静かだ、ココに本当の16人もの犯罪者がいるのだろうか

19時、あと2時間ぐらいで消灯だ

長い夜のはじまりかぁ


早く明日になぁれ

 

宅下げ

2017年(平成29)7月22日(土)

 

ココに来てから初めてのこと・・・
しっかり6:00まで眠れた。
まぁ昨夜0:00過ぎまで寝つけなかったのだが・・・


今日は土曜日で運動も何も無い
取り調べも無い。
静かな留置所で淡々と時間割通りに過ぎて行く。


昼飯の時、飯も食わずに、順ちゃんが来てくれた。

警察署に置かれている、私の車を処分する段取りを付けてくれた。

そして、一枚の用紙を入れたので、誓約書を書いて、宅下げするように言われた。
(*「宅下げ」とは、必要と許可されたものを留置所の中から外に出すこと)


保釈申請に使うらしい。知らないところで奥さんも警察に来たり、書類を書いたりしてくれているらしい。


本当に大勢に支えてもらっている。


たっぷりの時間  反省と感謝の堂々巡りだ


今日はもう何もないだろう(今16:00)


この何も無いたっぷりな時間。

どうにか有効活用出来ないだろうか・・・

見立てちがい

2017年(平成29)7月21日(金)

 

順ちゃんの見立てだと
最速で、来週の24日月曜日には出れるかもっと言った

一日の早く働かなくてはならない。
私も月曜日に出られることを願うばかりだ

今日は運動の日。

そこで今日は、業務上横領の罪、詐欺の罪、で留置されている人たちと一緒になった。

同じ穴のムジナっと言うか、ココではあまり悪浸感じもなくみんなよくしゃべる。

本当にいろんな人がいる。そして、本当にふつうの人に思う。


夕食前に調べに呼ばれた


スマホを返してもらった。


とはいえ、もちろん仕様は出来ず、留置所保管となるのだが、形式上こうしなければならないらしい。


今日も残りは、反省することと、本を読むことぐらいとなった。


そういえば今日の未明新入りが来た。インド人だそうだ。

明日は土曜日。キツイ土日となるだろうなぁ

人の心配をしている場合では無いのだが・・・


子どもたちは夏休みに入るなぁ


どうしてるだろう


早く明日になぁれ


早く月曜になれ!!

被告人となった朝

2017年(平成29)7月21日(金)

 

起訴と告げられて一夜が明けた

 

恐らく今日から裁判の日まで何もないと思われる。

 

朝一、順ちゃんに連絡を入れてもらう。
(*自分では出来ないのだが、頼むと弁護人には連絡をしてもらえる)

自分では何も出来ない、とにかく今は、順ちゃん待ちの順ちゃん頼みだ

 

タップリある時間で、自分のこれからを考えないことはない。

自分の廃業はいい、その向こうにいる、家族、心配をしてくれる人、取引業者、お客さん、迷惑をかけている。

 

本当に申し訳ない気持ちになる。

 

看守に呼ばれる。

 

起訴されたと書類の確認をさせられた。

 

その後、順ちゃんが接見に来てくれた。

すでに起訴されたことは知っていた。

けっこう稀なケースですっと言われた
でも、とにかく出ることを考えましょうと
保釈金の用意など、出るための手続きをはじめてくれるそうだ。
本当にありがたい。

 

そこで初めて聞いたのだが、妻が警察に呼ばれたらしい。あなたが来れば釈放される的なことを言われたと・・・

 

これは私に一言もなくて良いのだろうか?

しかし、警察も私ほ何とか釈放しようとしてくれているようだと思った。

 

満員だしW

 

しかし、妻をはじめ、本当に迷惑をかけている。

 

本当にごめんなさい。

 

そして

 

本当にありがとう

起訴

2017年(平成29)7月20日(木)

 

いよいよ検事調べ

検事がこれまで作ってきた調書を確認、肉付けをしていくように、読み上げながら質問をしてくる。

しかし、前回より口調がキツイ感じがした

自分の取った行動を思い出せないこと
呼気の検査で0.9という数字が出たこと
(*酒気帯び運転の基準値となる呼気中アルコール濃度は0.15mg/L)
この2点を強く主張してくる

 

なんだこの感じは・・・

 

イヤな予感というより、今から何が起こるのか少し怖い感じがした

しかし途中、「忘れてしまったのは眠ってしまったからかもしれませんね」などと、少し擁護してくれているのか?
っと思うような場面もあり、なんだ どうなる・・・
調書を一通り読み終えて

 

「起訴します」

 

最後はその一言だった
酒気帯びとかではありません「酒飲み運転です」っと付け加えられた。

 

順ちゃん(弁護人)も留置所の警察官も、略式起訴ってところじゃないかと言っていた
しかしこの時、起訴と略式起訴の違いは分かっていなかった。

良くわかっていなかったが「起訴します」の後は
自然と天を仰いだ・・・空は見えないのだが(恥

(*通常の起訴では、被疑者が拘束されたまま行なわれますが、略式起訴されると、被疑者の身柄は釈放される)

 

このことを早く順ちゃんに伝えたいのだが、この日は姿を現さなかった。

そして消灯時間

また長い夜の始まり

 

そして

 

いつまで・・・


早く明日になぁれ