破産の魔力

迷える第2次ベビーブーム世代の仲間たちと

保釈

2017年(平成29)7月25日(火)

 

何の前触れも無く電気がつく、いつもの朝

布団をたたみ、片付ける。
朝飯を食って、朝の洗面を終え、「68番身体検査はじめっ!」そして本と このノートを取りに行く。
 
前にも書いたが、本の種類は少ない、そんな中でも「ドンケツ」っというヤクザもののマンガにハマった。

はじめは、こんな所にヤクザのマンガって・・・っと思ったが面白かった。


私はと言うと、昨日とは打って変わってすっかり落ち着いている。明日帰れる。決定ではないのだが、なんかそう思えた。なのでこの時間の流れ方もコレが最後かぁ・・・そんな感じで余裕でもあり、むしろ明日からのことを思って不安になっている気もする。

奥さんは怒っているのは間違いないのだが、子どもたちに何て言おう。

奥さん方のお父様、お母様にも詫びを入れに行かなければ・・・

あとは・・・もろもろ恥ずかしいなぁ

夕方になる。夕飯の前にベテラン刑事さんが来て、若いのを呼んで、奥でゴソゴソしている。

若い看守が部屋の前にジャラジャラ鍵を持って来る。「68番出て」部屋を出されてベテランの所へ連れて行かれた


「自由の身だ」


絵にかいたような事を言われたのだが


「えっ明日じゃないの?」っと思わず聞いてしまった。

「今日帰ってい」そう言って、はじめに所持品を預かられた時に作った所持品リストと照らし合わせながら、持ち物を返してくれた。

そして、着替え仲良くなった人にあいさつに行こうとしたら、もうそっちへは行ってはいけなっと止められた。ルールのようだ、出口に向かい際に少しだけ牢屋が見える、そこで頭を下げながら手を振った。


そして、交通課に行くように言われ、交通課に行き書類をもらって外にでた。


いきなりで、バタバタとここまで来たせいもあって、警察署を出る時、本当に出てもいいのか?って気持ちになった。


午後5時過ぎの曇り空だった。やっぱりジメっと暑い。


荷物を返してもらったのでお金は持っていたのだが、タクシーに乗る気になれず、歩いていくことに決めた。

30分ぐらいで着くだろう・・・そんな風に思って、空を見上げた。