2017年(平成29)7月14日
検察の取り調べ、判断を仰ぎに検察所へと向かいます。
この時も、留置所を出る前に、手錠をかけられ、その手錠の上から
通称「パンツ」っと呼ばれているカバーを被せてくれる
手錠は見えなくなるが、ソレは一目瞭然なことには違いない。
腰にはロープの脱着が簡単に行える専用のベルトがまかれ、
ロープにつながれる。この状態で出発となる。
そして、私の居た留置所は警察署の3階なのだが
護送車に乗るまでもうひとセレモニーがある
それは、署内に居る手を開けられる警察官はすべて廊下に出てきて
一人の犯罪者が、護送車に乗り込むまで見送る
はじめは物々しく感じていたが、私は逃げる気も
もちろん暴れる気も毛頭ないので、回を重ねるごとに
私の移動のために、仕事の手を止め、廊下に出てきてくれることを
なんだか申し訳ないような気持ちになって行ったことを覚えてる。
ブタ箱は冷房が効いていて1日中涼しい
護送車に乗り込むために、ほんの数メーター外を歩く
「じめっ」っと暑い
そして目の前には、毎日通っていた中央公園のわきの道
今にも、八百屋の配達をするバイトの子が出てきそう
そんな道を、今、護送車で通っている
3日前までは、ふつうに感じていたリアルな外気と湿気
ふつうに自分で通っていた道
なんだかこみ上げるものと向き合いながら
襲いかかってくる自分への
怒り 反省 疑問 無念