あとどれだけ楽しくすごせるか

迷える第2次ベビーブーム世代の仲間たちと

看守さんと留置所ルール

看守さん。

基本私よりも全員年下。それもけっこうで皆20代だと思われる。時々ベテランが週一ぐらいで現れる。そして一日に一度か二度ぐらい、上司的な感じの警察官が様子を見に来る。

一応のルールでは、名前ではなく番号で呼ばれる。私は68番である。数字の決め方はわからないが入った時には決まっていた。とはいえ、レギュラー看守みんな結構な年下、上司的な人がいる時以外はみんな○○さんっと呼んでくれる。

 

私のお店はこの留置所がる警察署から歩いて1・2分の所にあった。私が暮らしているような地方都市で居酒屋なんかをしてマスターなんて呼ばれるようになると、小さいことだが特典的なものがついてくる。もちろん全部が全部そんな感じでは無いが、常連さんなんかによくある。この時も看守の一人の先輩が私の店をよく使ってくれていたようで、○○さんが心配していましたよ!なんて情報をもらえたりもした。

もう一人は、ボク一度お店行ったことあるんです!なぁんて感じだ。なので、比較的すぐに打ち解けた。

 

彼ら曰く、警察官になりたくて警察官になったのに、ココでの仕事は警察官らしい仕事は一つも無い!寮母さんです!っと愚痴っていたのが印象的だった。


改めて留置所マニュアルを記しておく。


■差し入れ  現金(2万まで)・着替え・本などがOK、ただ私の後輩が下着に「がんばれ!」などと書いた物を入れてくれようとしたのだが、手書きのメッセージなどがあるものは入れてもらえない。暗号とも考えられるからだそう。

 

■買い物   週に1度、菓子・文房具が買える(2千円まで)。日曜発注・水曜受け取り。やはり週1回、雑誌や書籍が3冊まで買える。水曜発注・土曜受け取り。
だいたい、1か月1万円ぐらい使える。そしてこれらの注文を受けたり、届いた物を配ったりは、看守の皆さんの仕事。寮母っと言いたくなるのもうなずける。

*甘味っといって、毎日14時ぐらいから30分ほど購入した菓子やジュースを飲食できる。アイスやプリンなんかもOKで冷蔵庫で冷やしておいてくれる。檻の中で飲食するのだが、1度持ち込んで食べきれず残したものは戻すことが出来ず捨てるしかない。私は買ったことはないが、N中さんに一度飴をもらったW

■髭剃り  3日に一回 個人個人に一台電動が与えられる。5分以内に終了する。これがまた切れない(泣

■風呂   週2回、20分以内。固形石鹸のとシャンプーがある。この時同時に洗濯が出来る。

■面会   平日9時~16時の間、一日一人まで。土日祝日はNG!弁護士は呼びたい時に呼ぶことが出来、来たい時に来ることが出来る。一日複数回OKで、夜もOKである。

■2週間に一度健康診断がある。この時だけかはわからないが、絵にかいたようなおじいちゃん先生W。血圧の数字を褒められた。

 


明日私は帰れるのだろうか・・・

運動での一幕と新たな同居人

運動の時のコミュニケーションは本当に面白い


A 福岡が良かったなぁ~

B オレ山梨がいいなぁ~ でも北海道でもいいけど

A 長野はイヤだなぁ~


私はそれを聞いていて、中洲の屋台いいですよねぇ~
っと言おうとしたら・・・


A でもやっぱ近くが良いな、遠くだと出所でもらう金がすぐ無くなっちまう=3


刑務所の話しだった(汗


薬で捕まっている若い子と、傷害で捕まっている40代の人の会話でした


またある日は、本当は何歳かわからないが、10代?っと思うくらい若い子で、彼女に近づいた男をボコって障害で逮捕、兵庫出身らしい、ちなみに彼は示談が成立したと私が出る2日前に釈放された。
また別の40代ぐらいの男は、詳しくはわからないが業務上横領ってので、4千万ぐらい使い込んだっと言っていた。この人はタバコが吸いてぇ~っと、コレが一番キツイっと言っていた。

そして、二人目の同居人で、とても幼い顔立ちだか、私より1歳年上のN中さん。

窃盗でここに居るっと言っていたが、何を盗んだのかは言わない。
私の間では、下着 だと思った。
しかも初犯では無いそう・・・
しかし、とても温厚でひたしみ易い人柄
1か月近くココに居るっと言っていたが、余罪の捜査に時間がかかっているのではないか?そんな風に思った。
そして何より、ずっと日記をつけていると言って、ノートが3冊目だと言う。
そこには、ココの留置所の平面図も書かれていて、写させてもらった、それが貼り付けた写真です。N中さんのはもっと丁寧に細かく綺麗だった。

 

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留置所平面図

そのN中さんの知り合いっと言う60代のおっさんが新入りとして入って来たのだが、布団をしまう所で少し顔を合わせた時「今回はやりすぎちゃったよ(汗」っと言う会話をしていたので「あの人何したんですか?」っと聞くと「傷害だって」とのこと・・・

60代で背格好も小柄なのだが・・・人は見かけによらない っと言うより60になっても人を殴るのか そんな風に思った。


他にもいるのだが、同部屋にでもならないとそうそう話せずに、挨拶をするような場面も無いし、そんな所でも無い。

ご紹介

はじめに同部屋になった、全身刺青のジミー大西顔の人。

とにかく寝る。

あれだけやる事が無いので寝れたら最高なのだが、昼も夜もそうそう眠れるものじゃない。しかし、昼も夜もイビキをかいて寝る。

すげーなぁ・・・っと思っていたのだが、同部屋になって謎が解けた。

どうも薬系でココに入れられているようで、現在は精神安定剤的な薬を飲んでいるらしい。その副作用なのか薬を飲むと寝る。恐らく薬のせいだろう、そうでなければあんなに眠れるもんじゃない。

そして、弁当にも不満を漏らしていた「ここは何でも揚げちゃうから」っと揚げ物が多いことを教えてくれた。
結構な常連のようで、他にも色々と教えてくれる。
同時期に入っていた年配のやくざ風な人がいたのだが、初犯だが実刑確実だそう、しかしあのままでは必ずイジメにあうと言う。
寝ころびながら、ひじ打ちをされたり、昼も作業中に嫌がらせ受けるという。彼曰く、オレはここでも堂々と生きているぞ感が出過ぎらしい。

そのおっちゃんなのだが、朝と夜の洗面の時間、最後に必ず、タオルをパンツの中に突っ込み、股間をわっさわっさと豪快に拭いて見せるパフォーマンスをする。きっとそんなところもあるのだろう・・・


次は、運動で一緒になった、オレオレ詐欺の受け子で捕まったという、千葉から来たと言ういかにも普通そうな20代の子。

私の、思い出せないで捜査資料が整わず拘留される。そんな展開だったと書きましたが。この子に至っては、雇ってくれた人がそもそもわからない。言われてそこに行ったら詐欺で捕まった。

運動に居合わせた、自称、証拠が整わずに2か月ここに居て、いろいろ詳しくなったと言う傷害の罪でここに居る20代後半の子が、このパターンが一番長引きますよ!っと言っていた。

 

ちなみにこのオレオレ詐欺の子が次に、私と同部屋だった、全身刺青の人と同部屋になることが決まり、「怖いです怖いです」っと私に泣きそうな顔で訴えてきたのが面白かったW


今日はこのお二人

しがらみ

2017年(平成29)7月23日(日)

 

たしか、今日は誰かの誕生日だった気がする・・・


現役JCはサマコンのようだ、順ちゃんが言っていた。


今日は日曜日、朝から本当に何もない

普通の生活をしている人は、何かとあるのだろうが、この中は本当に何もない。

看守も朝から、コックリコックリしている。

今日が最後の一日になるのだろうか・・・


不思議な感覚もある。

ココに入る前は、利益になることはもちろんだが、時に不利益になるようなことも、「やらなければならない」っと言った感覚で、休むことは許されないと続けた。

しかし、今これほど長い時間ほっぽらかしなのに、当然利益にもなっていないが、店をたたむと決めた今、不利益や焦りみたいなものもほとんど感じない。

ただ、釈放されたいのは変わらないのだが、外に出ることがなんとなく 少し怖いような感覚がする。


同時に思う、これまでのお付き合いっと言う名の「しがらみ」実はそんなに重要ではないのでは無いだろうか・・・

事実、家族以外は、それほど困っている人も居なそうで

そんな時間を過ごしてきたのかと思うと若干寂しい気もするが、そう考えると、しがらみはもう無い。

変な思い込みからの使命感みたいなのから解放されるとなると、その時間はすべて自由だ。

自分は、何から、自由になれる?

とても静かな留置所で少し興奮した


今日はいつにも増して静かだ、ココに本当の16人もの犯罪者がいるのだろうか

19時、あと2時間ぐらいで消灯だ

長い夜のはじまりかぁ


早く明日になぁれ

 

宅下げ

2017年(平成29)7月22日(土)

 

ココに来てから初めてのこと・・・
しっかり6:00まで眠れた。
まぁ昨夜0:00過ぎまで寝つけなかったのだが・・・


今日は土曜日で運動も何も無い
取り調べも無い。
静かな留置所で淡々と時間割通りに過ぎて行く。


昼飯の時、飯も食わずに、順ちゃんが来てくれた。

警察署に置かれている、私の車を処分する段取りを付けてくれた。

そして、一枚の用紙を入れたので、誓約書を書いて、宅下げするように言われた。
(*「宅下げ」とは、必要と許可されたものを留置所の中から外に出すこと)


保釈申請に使うらしい。知らないところで奥さんも警察に来たり、書類を書いたりしてくれているらしい。


本当に大勢に支えてもらっている。


たっぷりの時間  反省と感謝の堂々巡りだ


今日はもう何もないだろう(今16:00)


この何も無いたっぷりな時間。

どうにか有効活用出来ないだろうか・・・

見立てちがい

2017年(平成29)7月21日(金)

 

順ちゃんの見立てだと
最速で、来週の24日月曜日には出れるかもっと言った

一日の早く働かなくてはならない。
私も月曜日に出られることを願うばかりだ

今日は運動の日。

そこで今日は、業務上横領の罪、詐欺の罪、で留置されている人たちと一緒になった。

同じ穴のムジナっと言うか、ココではあまり悪浸感じもなくみんなよくしゃべる。

本当にいろんな人がいる。そして、本当にふつうの人に思う。


夕食前に調べに呼ばれた


スマホを返してもらった。


とはいえ、もちろん仕様は出来ず、留置所保管となるのだが、形式上こうしなければならないらしい。


今日も残りは、反省することと、本を読むことぐらいとなった。


そういえば今日の未明新入りが来た。インド人だそうだ。

明日は土曜日。キツイ土日となるだろうなぁ

人の心配をしている場合では無いのだが・・・


子どもたちは夏休みに入るなぁ


どうしてるだろう


早く明日になぁれ


早く月曜になれ!!

被告人となった朝

2017年(平成29)7月21日(金)

 

起訴と告げられて一夜が明けた

 

恐らく今日から裁判の日まで何もないと思われる。

 

朝一、順ちゃんに連絡を入れてもらう。
(*自分では出来ないのだが、頼むと弁護人には連絡をしてもらえる)

自分では何も出来ない、とにかく今は、順ちゃん待ちの順ちゃん頼みだ

 

タップリある時間で、自分のこれからを考えないことはない。

自分の廃業はいい、その向こうにいる、家族、心配をしてくれる人、取引業者、お客さん、迷惑をかけている。

 

本当に申し訳ない気持ちになる。

 

看守に呼ばれる。

 

起訴されたと書類の確認をさせられた。

 

その後、順ちゃんが接見に来てくれた。

すでに起訴されたことは知っていた。

けっこう稀なケースですっと言われた
でも、とにかく出ることを考えましょうと
保釈金の用意など、出るための手続きをはじめてくれるそうだ。
本当にありがたい。

 

そこで初めて聞いたのだが、妻が警察に呼ばれたらしい。あなたが来れば釈放される的なことを言われたと・・・

 

これは私に一言もなくて良いのだろうか?

しかし、警察も私ほ何とか釈放しようとしてくれているようだと思った。

 

満員だしW

 

しかし、妻をはじめ、本当に迷惑をかけている。

 

本当にごめんなさい。

 

そして

 

本当にありがとう